みくまり~あの日の言葉呼び起こす

CHAGE&ASKA、ASKAのこと。人生そのものの彼らについてひたすら語る

飛鳥涼の散文詩

生きた証明の愛

この世に於いてのすべての経験は 「愛されること」からはじまったのだ そんな無重力に似た思考のようなものを あるひとつに集中したとき そこには引力が生まれる 想念を宇宙とする思考には 迷いも戸惑いも 追求も探求も無い 二卵性のような心理と真理がある …

道標

道標は はじめからあった気がします いつも不安な僕等は、水平線の向こうに広がった 孔雀のような、未来に憧れを感じながら 黄昏の雨にうたれていたのです 道標は はじめからあった気がします 例えば、大きな風が風車を回すのではなく 小さな風車に生まれた…

蝶々

「蝶々」 なんであのとき僕から逃げなかったんだろう 春が来る また思い出す カミソリでさっと引かれるくらいの深さと速さ それは三十年もの古い傷と新しさを重ねる痛み ただの人数合わせのために呼ばれた野球だった 特別からだの小さかった僕は バットに振…

日常の風景

日常の風景 ヨハン・パッヘルベルのカノンが流れる中を ひとりの青年がスローモーションで機関銃を撃ち放す その時 殺戮はまるで日常の風景のようだった かけ離れた出来事というものは他人事のようになるものだ 心の中にザラついたものがない 動かない絵を何…

海の底

この街を見ていると海の底に居るような気がする 大海に飲み込まれた人々には暦が与えられず キラキラと跳ねる女性のうろこで四季を感じているような 息継ぎも満足に出来ないまま人は追われるように歩き 甘い釣り糸に 群がる欲求を押さえきれず 約束ばかりの…

せめて荷物は軽めにしてるよ

僕は待ってるよ いつだって待ってるよ 生きるって何だろう そんな疑問の向こう側で 君たちの世界は 息をしているみたいだ 伝える言葉はないはずなのに 交わした約束は夢じゃない 誰にも 内緒だね わかったよ 内緒だよ いろんな予言書 そんな日まで 確かめる…

やり直しがきかない人生

「やり直しがきかない人生」 人生はやり直しが きかないと思ってる 教室で教え込まれた それは違ってると思う ダメでダメでダメになったとき もう一度はじめからじゃ 嘘臭いと思ってる 底から這い上がる 力を学びたかった そして逆転は必ずある 人は弱い が …