夏の歌
思いつきでCHAGE&ASKAの夏を感じる歌でもいくつか挙げてみようかなと…
1.no doubt <アルバム「NO DOUBT」>
歌詞 http://j-lyric.net/artist/a000674/l013b54.html
「僕らは夏の肌が消えるように別れた」
繰り返されるこのサビで分かるように別れの歌だ。
どこにでもいるような、ささやかに恋をして、
やがてその終わりが来るふたりを歌った歌だが、
恋をしている間の描写がとても優しくて甘くて美しい。
なにがno doubt(間違いない、確かである)かと言えば
別れてしまったが恋をした想いに間違いはない、ということである。
そして何より私が夏を感じるのは前出のサビよりも
「僕らは愛の色を伸ばしながら通り抜け
絵の具が切れたとこにたたずんでいた
空と海を分ける線のように」
の部分である。
このアルバム全体が青が使われているせいかもしれないが
見事に夏の空と海の青が頭に浮かぶ。
この表現が美しく切ない。
空と海の線。
それは決して交わることのない線なのだということ。
2.「もうすぐだ」<アルバム「CODE NAME.2 SISTER MOON」>
歌詞http://j-lyric.net/artist/a000674/l0005d4.html
「夏の焼けた石を耳に当てる 水の落ちる音を待つ
塞がれたあの日の 記憶が音を立てて戻ってくる」
夏、焼けた石、水の落ちる音と
鮮烈なほど夏の情景が浮かぶ一節だ。
これは子供時代の経験で、
耳に水が入ったとき、プールサイドの床に耳を当て
水抜きをした記憶を描いたものである。
疾走感があり、夏らしい一曲。
3.Sons and Daughters~それより僕が伝えたいのは <アルバム「RedHill」>
歌詞 http://j-lyric.net/artist/a000674/l003197.html
メロディや言葉選びからハーモニー、MVといい、
ほんとうに何から何まで美しい。
「伝えたいのはあの日の夏」が歌詞のモチーフとなっている。
「愛の強さ」や「恋の魔法」や「残した夢の続き」じゃなく
「帽子の向こうで息を読まれては 一人空に見送ったあの夏」
がそれより僕が伝えたいことなのである。
何かといえば虫捕りをしていた夏の思い出なんですね。
説教じみた言葉よりも、自分が体験した子供時代の
素朴なあの夏の思い出を伝えたいというところに
すごく感心させられたのだ。
大きなテーマは命。
ただ難しく考えるよりも、美しさや夏の匂いを堪能できる曲。