大雪の幕張メッセライブ1994 〜史上最大の作戦
あれは忘れもしない1994年2月12日。
私はCHAGE&ASKAの史上最大の作戦のライブチケットを持っていた。
友達を誘って2枚分。
初のツアー参加(この時はFC限定のもの)を12月の武道館で成し遂げ、
さらにもう1回分確保していたものだ。
しかし、この日は朝から大雪…
嘘でしょ…
いや行く!絶対何が何でも
行く意思を母に告げたがこの時まだ中学2年生
幕張メッセまでは電車で1時間半。
ニュースでは電車が雪のために遅延や運転休止を報じている
さらにはいろんなイベントやコンサート中止のニュースも。
「行けるわけないでしょ!」と母は当然のように反対
でもチャゲアスのFCの電話などでは今日のライブは中止とは言ってないのだ。
どうにか行かせてとお願いしてもお許しが出ず、
「約束してる友達にも「今日は行けない」と断りなさい」と言われ
電話するも出ず、もう待ち合わせ場所に行ったのかと
愕然としながら(一応チケットを持って)駅に向かった。
そして駅。
友人は友人のお母さまと来ていた。
断ろうと話をしたら
「あら、うちの子は行くつもりよ。近くまでついてってあげるから
行ってきたらいいじゃない」
とあっけらかんと友人母。
一気に希望の光が見え、私は母に公衆電話から電話をかける
「○○ちゃんのお母さんが途中まで連れてってくれるから行ってくる!!」
それだけを告げて先を急いだ。
しかし、電車は遅延続き、ようやく乗るも思うように進まなかったり。
友人母は東京駅の乗り換えあたりまで来てくれて
あとは二人で海浜幕張まで向かおうと思った。
そしてまた困難。
幕張メッセ最寄り駅の海浜幕張までの電車がストップしてるということで
もうすでに開演ギリギリ。
しかも幕張駅から幕張メッセは1キロ以上は歩かないといけない。
大雪の中…
タクシーも走ってない
今改めて地図を見てみてもまったく土地勘のないところでそれなりの距離
駅員さんに教えてもらった手書きの地図を見ながら
道路も大雪で埋まって何も見えない
歩くと膝くらいまで雪でも埋もれてしまう道のりを
当時の自分はよく歩いて行ったもんだなと思う。
雪でぬれてべちょべちょになりながらも19時半近く
ようやくようやく会場に到着。
開演時間はとっくに過ぎていたが、
どうやらこの日は少し時間を遅らせて始まった模様。
席につき狂喜乱舞
確かLOVESONGあたりを歌ってたかな
会場は空きがありつつもそれなりに人が来ていた。
でもせっかくなんだからあの前の空いてる席に座らせてくれ~
そんな風に友人とこそこそ話した。
もちろんライブは最高に良かった。
遠い席だったけれどそんなの構わない
この空間を共に過ごせるだけで幸せ。
本当に来られてよかったと心の底から思った。
CHAGEさんもASKAさんもこの日のMCでは、しきりに今日はよく来てくれたと言ってたな。
そして大変なのは現実に戻っての帰路。
当然電車は遅延続き。
それでもどうにか電車を乗り継いで帰ったのは午前様
もちろん大目玉である。
勝手に会場に向かっていった上に中学生が深夜帰りなのだから。
そんな思い出をASKAさんのブログコメント欄に書いた2018年の2月12日
なんと!
ASKAさんがそれを見て当時の思い出を語ってくれた!
https://www.fellows.tokyo/blog/?id=775
あの日の舞台裏を少しだけ教えてもらい
そうだったのかあと、
そしてASKAさんの想いを書いてくれて
それはそれは感激の日
あの日のことが全部いい思い出となり
さらに深く心に刻まれることになった。
ありがとうASKAさん。