みくまり~あの日の言葉呼び起こす

CHAGE&ASKA、ASKAのこと。人生そのものの彼らについてひたすら語る

Made in ASKA in HK ~本編~

香港ライブの幕開け(いや、緞帳はないんだけど)

いよいよメンバーさんがステージに上がり、

とうとうお待ちかねのASKAさんが登場。
会場は歓声と拍手で沸いた。
みんな一斉に立つ。

ズドンとからだに響く「未来の勲章」のイントロ。
さらに沸く会場。ASKAさん顔をほころばせながらで歌い始める。
思い起こせば、幸運にも見に行くことができたMV収録。
久々に歌う姿を見たのはこの曲だったんだ。
ここから新たなスタートというそういう曲なのだ。
調子はすこぶるよさそう。最初の一節でそう思った。
「クールでシュールでキュートな」のふりが今日もたまらなく可愛い…
「ONE」ここもまた1曲目とは違う歓声。ASKAさん、声つやっつやじゃないですか?!
ブリッジの「君と離れる~」のところ、スコーンと淀みなく上に響いていった感じ。
これだよASKAさん本来の声。
それから「明け方の君」。くるくる!という期待感。
ASKAさんの声にコーラスのお二人の声が冴え渡る。
そして「待たせたね~!!」
歓声が爆発する。みんなみんなこの時を待ってた。
私は今ツアー5回目となるけれど、やっぱりこの瞬間は飛び跳ねてしまうくらい嬉しい。

軽くMC。広東語で言ってたのかな。
あとどうぞ座ってと促されみんな座るも、「Cry」のイントロが鳴ると同時に立つ人は立つ。
日本人客はなんとなく周りをキョロキョロしつつ、立つ人は立つ。
国内では多分初日と2日目以外はここスタンディングで聞いてたもんね。
イントロで、曲間で「フー!」と言ったり拍手が起こったりとみんな楽しみ方、喜び方はそれぞれ。それがなんとも心地よい。


「Girl」この曲もまた皆さんの反応がいい。「ウワ~オ」っていう感じ。
とにかくこの日のGirl。一段と艶っぽい。

こんなにも間近で色気たっぷりのASKAさんが見られるなんてな。

そして「憲兵も王様もいない城」。

熱狂的なファンのいる所からわあっと歓声が上がる。
配信のみのこの曲の反応はどうかと思っていたけど、聴きたかった!という思いが伝わる。
「ひまわりのような~」のシャウトの部分がまたさらにパワフルでよかった。
そのシャウトにグッと引き寄せられる。そしてコーラスが美しい。
間奏部分の「恋人はワイン色」も国内と同様。観客もそれに気づいているなという反応がわく。
この曲のASKAさんの仕草、所々キュートで好きなんだよ…


また軽く英語でMC。何回も繰り返すみたいなこと言ってたかな。



「Man and Woman」
とにかくこの日とても感動した曲。
シンフォから何度も聴いたけれど、この日は自然に歌唱そのものに感動したんです。
澤近さんのピアノの美しい旋律。そこにASKAさんの声がとてもとてものびやかに、情感たっぷりに。
英語の部分も一語一語丁寧に歌ってる気がした。
これがASKAさんの言っていた、より伝えたいという想いなのか。
異国の地のライブだからこそ、言葉が伝わるように丁寧に。
もう涙が自然に出てきていた。
最後の最後の「and WOMAN~♪」も極上の響きで、その声にみんな酔いしれていたのではないだろうか。


「めぐり逢い」これもドラマの主題歌だったし、以前のASIATOURで歌っていたから、香港でもなじみの曲。
アレンジはソロVer.だけれど、久しぶりのなじみの曲をうんうんと噛み締めながら聴いてる雰囲気。
アウトロの「ララ~ウ~」がウットリするほど美しい。


そして「男と女」

今回のASIA TOURの目玉のひとつ。
ここはみんなじっくり座って聴いていた。やはり根強い人気曲なのだと感じた。
熱心な香港ファンのグループの人たちは、スローな曲では座ってあの光るうちわを揺らしながら見ている。

また軽くMC。英語で。
SAYYESの人と言われるけど、この曲で注目されるようになったということだったかな。
みんながSAYYESに反応しちゃって少し焦ってたけど。

ひときわ歓声が強かった「はじまりはいつも雨」
やっぱりこの曲の人気は海を越えても確かなものだということがわかる。
間奏にも沸く拍手や歓声。

この日はとにかく声がつやつやなので、
「誰よりも~誰よりも~」のところもたまらなくいい!
武道館が苦しそうだっただけに、今日のこのはじまりが聴けて良かったなと思うし、
みんな本当に喜んでたと思う。
なんだかちょっと90年代の頃の歌唱も思い出すようだった。

「いろんな人が歌ってきたように」
これはツアー中、毎回、何度聴いてもすごく感動する。本当に曲の持つ力とか説得力がすごいんだよ。


休憩はなく、袖に下がってもいなかったよね…確か。
めちゃくちゃ好調でぶっ続けでいくASKAさん。

「FUKUOKA」完璧です。もう完璧。相変わらずマイク遠い。
ギターを持って歌う曲が多い中、このスタイルは貴重。

「LOVESONG」でいよいよラストスパートに向かっていく感じ。
アレンジはソロVer.だけど、もちろん皆さん周知の歌って感じの盛り上がりでスタンディング。
さすがに「ラブソング!」のところで手をあげてる人は少なかったけど、この曲もみんなそれぞれノリノリで楽しんでいた。


「リハーサル」
イントロで「いえ~~~」の雄たけび。
「やりたいことをやるやりたいように」も今までになくはっきり聞こえた。
ノリノリだった雰囲気が一気にステージに引き込まれていく。ASKAさんの吸引力。あれは肌が粟立つようなすごい空気を感じた。
最後のシャウトも圧巻。


そして息をつく間もなく

「と、いう話さ」
もう今のASKAロックを見てくれと言わんばかり。
(でも出だしがね「砂漠で騒いで」って聞こえてね、ちょっとニヤッとした私)
ギターの中に澤近さんのピアノも冴え渡る。最高。
どんどん会場がエキサイトしていくのがわかる。
だって自分もまさにその渦の中にいるから。


「晴天を褒めるなら夕暮れを待て」

ピョンピョン飛んでたね、私。

ASKAさんもステージの上ですごく躍動感があって、楽しそうにキラキラしていた。イントロでもやってたのに1番と2番の間奏にもご披露されるあのハイトーンボイス。
だって今日のASKAさんは無敵だもの。絶好調だもの。そして客席を煽る煽る。最高。
両手を挙げて手を打ちながらのぼり詰めていく幸福感を味わう。

「ロケットの樹の下で」
ASKA~!」の歓声がなかなかやまぬ中、ASKAさんのギターと歌声で静寂が戻る。

一気に耳を傾けるオーディエンス。

大盛り上がりの後のこの曲はさらに一段と胸に来る。
一番のサビまではギターとASKAさんの声だけ。

そしてそこからぐわっと盛り上がる。
そういえばこういうテンポがゆっくりな曲は自然と座る人が多かったんだけど、この時は多くの人が立って見てた。
自然に体を揺らしながら見る人。私はいつの間にかこぶしを握って、すごく力が入っていた。
ああ、もうすぐ終わってしまう。

静かなイントロがはじまる。

「今がいちばんいい」
私はキタキタ…と思っているけど、
この日はASKAさん、まゆみっくすさん、西さんのあの縦に並んでやるポーズ見れました。
みんなの反応が面白かった。なんだろ、と思うよね。
そして泳ぐASKAさん笑。とにかくASKAさんが笑顔いっぱいで本当に楽しそう。
バンメンのみなさんも楽しそう。思い切り1の指を掲げ、そしてバンザイ!!
これもこのツアー最後だとありったけの思いを込めて。みんなバンザイしてたよね。

また止まない多くの掛け声の中、詩の朗読が始まる。
ASKAさんずっとにこにこ顔が治まることなくマイクに向かう。
本当にこの日は声が素晴らしく、詩の朗読すら艶やかな声で心地よく響く。より心とからだに染み渡るようだ。
日本語が母国語でない人たちは、どんなふうにこの詩の朗読を聴いているのだろう。
ASKAさんは日本よりもより大きい身振り手振りで、そしてずっと笑顔で嬉しそうに、朗読をしていた。「でもね最高じゃないか」という時の弾けるような笑顔は、本当にこちらを幸せな気持ちにした。


そして「歌になりたい」
度々両手を広げながら。伝えたいんだあ!!届けえ!!という気持ちいっぱいで歌っているようだった。会場全体がASKAさんの声とパワーに包まれているなと感じた。
ずっとこの時間が続けばいいのにと思った。

一度挨拶して下がる。

香港のアンコールは日本のそれとは少し違ったリズムだった。
そしてほとんど待つことなく再び登場。
ASKAさん「Don’t be shy!」と言って「YMCA」が始まる。みんな知ってるんだな。私から見える範囲の人たちは結構しっかり振りをやっていた。めちゃくちゃ楽しい。

最後の「秀樹感激!」と言っていたところは「I love Hong Kong!」でほっぺをたたいて締め。かわいい。


そのままの勢いで「YAH YAH YAH」!!
イントロのジャーンの音に合わせライトがパーーンと明るく光る。
一瞬なんだ?という気配も感じつつ、YAHのイントロだと気づきみんな一堂に沸く。
さらにエキサイトするオーディエンス。
台湾ライブで行われていたように、ここで私も購入したHONGKONG♡ASKAのタオルを掲げる。楽しい。こんなにもライブに参加してる、一体になってると感じるのは。海外なのに、アウェイとか感じることも一切なく、宇都宮の最高に興奮したあのライブと同じ感覚。そして拳をあげる。みんなも嬉しかっただろうな。ASKAさんもエキサイトしてるとイヤモニ外れてぷらぷらしてるよなあって思った。

「SAYYES」これも待ってましたと言わんばかりの拍手。みんな初めから歌っている。さっきのYAHもそうだったけど、ASKAさんさらに煽る煽る。欲しがり屋さんだなあと思いつつ一緒に歌う。その後のブログで書いていたように、国内ではやらないけど、海外での大合唱は演出になると、みんなに歌ってもらおうというその表れだったんだ。

MC何言ってたかほぼ覚えてないけど、また次も来るねみたいなことだったかな…

そして本当に最後の「UNI-VERSE」。
終わる~終わってしまう~

このステージを、
今日のASKAさんをしっかり目に焼きつけようとしてたのに、無我夢中すぎた。
改めてこの時ASKAさんをしっかり見ようと思った。
「心の中で繋がっているUNI-VERSE」のところで握った手と手をくっつける仕草。
一段とそれが大きく力強いと思った。
ASKAさんの音楽を通して、ここにいる人たち繋がってるよな…なんか素直にそう思えた。よかった。

終演。

みなさんがステージの前にきて挨拶。
ASKAさん、バンメンのみなさん、本当に清々しい、いい顔していたなあ。
抱き合うごとに足なんか絡めちゃって。嬉しさいっぱいで。
シンフォから続いた復活のステージ。これで本当に終わりだな。ここでいったん区切りで、
次はもう新しいステージだなと思った。拍手しながらいろんなことが思い出されて感無量。
涙も出るわ。

終演後、ポスターをもらって帰るのにしばし待機。
その間にみなさん、ステージ前で記念撮影。みんな幸せそうな顔してるなあ。
この中にいられることがやっぱり改めて不思議で、そして幸せ。
だって海外公演なんて今までは行きたいと思いつつ、現実の選択肢にはなかったもの。
でもASKAさんがブログで書いていた通り、日本とは違う海外のライブの空気を味わえ緒かった。
みんな喜びの表現がそれそれで、周りが座ろうが立とうが、それはその人の気分次第みたいなの。
自分もそうでいいんだって思えたら、最高に気持ちのいい時間になった。

とにかく特筆すべきはASKAさん絶好調で、

本当にラストのラストに相応しいライブだった。
声が最初から最後までつやっつや。歌詞間違えもほとんどなかったような…
MCも少なく休むことなく、全力で歌い切ったというこのライブ。
ちゃんと映像として残していただければよかったのになあと思う。

私はあれから香港旅と香港ライブを振り返るばかりだけど、
ASKAさんはもう全くとどまることなく、次に向けて動いている。

ついていかなくちゃ。

 

たくさんの人に出会えた香港ライブの旅。
今回行くきっかけとなった香港の友だちにありがとう。
そして何より歌い続けることを選んだASKAさんにありがとう。
香港でできた宝物は一生傍らに置いて大事にします。

 

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